6月 11 2013
過払金返還請求と時効
消費者金融から長期間にわたって借り入れを続けていると,利息制限法所定の利率を超える利息を支払い続けた結果,「払いすぎ」となっていて逆に「過払金」として消費者金融会社に対して返還請求ができる場合があります。
これが世に言う「過払金返還請求」というものです。
過払金返還請求は,最後に返済してから10年を経過してしまうと時効が来てしまいます。
ですので10年以内に請求することは絶対なのですが,10年経っていないとしてもお早めに請求されることをお勧めします。
というのは,近年は消費者金融会社の倒産も相次いでいるところ,倒産されると過払金はほとんど戻ってこないからです。
また,借り入れ・返済に空白期間(しばらく取引をしていない期間)があると空白期間の前後で別の取引なのか,それとも一連の取引なのかということが争点になるのですが(一般的に一連の取引と認定された方が返還請求側に有利です),別の取引であるとされてしまった場合,空白期間前の取引の最終日から10年が経過しているとその取引にかかる過払金については時効が来ているということになってしまいます。
自分に関係のある話かどうか分からないという方も多いと思いますが,サラ金や信販会社(クレジットカード会社)と過去に取引をしていた方には過払金が生じている可能性がありますので一度弁護士にご相談されることをお勧めします。