1月 13 2013
弁護士未登録者数の多さ
弁護士として活動するためには司法試験合格後,司法修習を1年行い,「考試(2回試験)」と呼ばれる卒業試験(厳密には違うがそのようなもの)に合格した上で,所属を希望する弁護士会に登録しなければなりません。そして,通常は司法修習1年の間に就職先の弁護士事務所を見つけるわけですが,近年司法修習修了者が急増したため,年々就職が厳しくなっています。その結果,何が起きたのでしょうか?
先月司法研修所を卒業した人のうち,弁護士として活動するために必要な弁護士会への登録を行わなかった人が,全体の約4分の1にあたるおよそ540人にのぼったそうです。この数字はここ数年で急増しています。恐ろしい数字です。今月や来月に何とか就職を決めて弁護士登録をする人も出るようですが,相当数の人が苦労して司法試験に合格し司法修習も終えていつでも弁護士登録できるはずなのに,弁護士としての活動をあきらめているものと思われます。
なんとも残念なことです。やはり司法試験合格者数を今の約2000人から相当数減らさなくてはならないように思います。